Amazonで買い物をする人であれば、ぜひチェックしておきたいのがAmazon MasterCard(Amazonカード)です。
Amazonカードには2種類あり、それぞれメリット・デメリットがありますので、その点についても違いがわかるように解説していきます。
※ 当記事の内容は2021年6月時点の情報に基づいています
Amazonカードの種類
Amazonカードには、以下の2種類があります。
- Amazon MasterCard クラシック
- Amazon MasterCard ゴールド
「クラシック」の方が一般カード、「ゴールド」のほうがゴールドカードとなります。
それぞれの特徴をまとめるたものが以下の表になります。
クラシック | ゴールド | ||
---|---|---|---|
ポイント還元 | Amazonで買い物 | プライム会員 2% プライム会員以外 1.5% | 2.5% |
Amazon以外で利用 | 1% | ||
Amazon prime | 別途加入必要 | プライム特典使い放題 | |
年会費 | 初年度0円 2年目以降1,375円 (1回以上の利用で次年度無料) | 11,000円 (条件により6,600円割引) | |
加入条件 | 満18歳以上 | 満20歳以上 安定継続収入があること | |
各種保険 | 旅行傷害保険 なし 買い物保険 年間100万円まで | 旅行傷害保険 最高5,000万円 買い物保険 年間300万円まで | |
空港ラウンジサービス | 無し | 主要空港のカードラウンジ無料 | |
電子マネー | iD | ||
ETC | 初年度0円 2年目以降550円(1回以上のETC利用で次年度無料) | ||
家族カード | 3枚まで無料 |
注目すべきはポイント還元率の高さと、ゴールドカードに付随するプライム特典です。
利用条件を満たすと、Amazonゴールドカードの会費は、Amazonプライム会費より安くなります。
ゴールドカードの加入条件を満たすプライム会員であれば、ゴールドカードを所有するメリットは大きいですね。
この利用条件については後に説明します。
ポイント還元率が高い!!
Amazonカードの特徴は、特にAmazonでの買い物で還元されるポイントの還元率が高いことにあります。
クラシックカードの場合は1.5~2%、ゴールドカードの場合は2.5%がアマゾンポイントとして還元されます。
ただし、還元されるのはアマゾンポイント(1ポイント=1円)のみとなります。
他のポイントに交換はできないので注意してください。
たとえば、クレジットカードのポイントはすべてマイレージにしたい方には不向きとなってしまいます。
アマゾン以外の利用についても1%の還元率であり、これは他のクレジットカードの多くは0.5%くらいであることと比べても、比較的高還元率のカードとなっています。
Amazonゴールドカードはプライム特典使い放題!!
もう1つの大きな特徴は、ゴールドカードに付随するプライム特典の使い放題となります。
つまり、Amazonプライムの会費を払わずに各種プライム特典を利用できることになります。

しかも、ゴールドカードの利用状況により(条件を満たすと)、プライム会員の年会費(4,900円)より安いカード年会費(4,400円)で済んでしまいます。
プライム会費より安くプライム特典を使えることに加えて、空港ラウンジや旅行保険などのゴールドカード特典も利用できることになるわけですね。
それでは、ゴールドカードの年会費を4,400円にする条件について説明していきます。
Amazonゴールドカードの年会費を割引する方法
ゴールドカードの年会費(11,000円)を最大6,600円割引するための条件は以下になります。
- リボ払い専用カードにし、年間1回以上の利用 → 5,500円引き
- WEB明細を利用し、年間6回以上の請求を発生させる → 1,100円引き
リボ払いカードにする
まず大きく割引するためには、ゴールドカードをリボ払い専用カードにする必要があります。
Amazonのカードは、三井住友カードが発行するもので、この三井住友カードのサービスである、マイ・ペイすリボの専用カードにすることにより年会費が半額となるのです。
初年度に割引を適用するには、申込時にマイ・ペイすリボに設定する必要があります。
通常カードで申し込んだ後にマイ・ペイすリボに切り替えることも可能ですが、この場合は初年度は通常の年会費となってしまいます。
リボ払いで気になるのがその手数料(実質年率15%)ですね。手数料で割引を相殺されてしまっては元も子もありませんから。
マイ・ペイすリボで手数料が発生するのは、月の請求時に支払い上限を超えた分(リボ払いになる分)について発生します。
つまり、毎月の支払いがリボ払いの設定金額を超えないようにすれば、手数料はかかりません。
リボ払いの設定額を限度いっぱいにしておくことと、月の利用が高額になりそうなときに注意しておけば良さそうですね。
2021年2月に三井住友カードのマイ・ペイすリボによる割引を得られる条件に変更(改悪)がありました。
それまでは「年に1回以上の利用」が条件でしたが、この改定により「年に1回以上のリボ払い手数料の支払い」が条件となっています。
ただし、Amazon MasterCard ゴールドは、この改定の対象外となっています。(三井住友のお知らせページ)
つまり、これまで通り年に1回以上の利用があれば(リボ払い手数料が発生しなくても)年会費は半額となります。
WEB明細を利用
WEB明細とは郵送されてくる紙の利用明細に代えて、毎月の支払金額の確定をEメールで知らせるサービスです。実際の支払金額の確認はWEB上で行います。
このWEB明細を利用し、過去1年間に6回以上の請求が発生した場合に1,100円の割引となります。
注意しなければならないのは、年に6回以上のカード利用ではなく、6回以上の請求が発生することが条件となることです。
年に6回以上買い物をすればよいというわけではありません。
請求は月に1回なので、買い物をする月が年間に6回以上なければならないということです。
利用頻度が低い人は要注意ですね。
もう一点注意すべき点は、WEB明細利用による割引は、初年度では適用されないということです。
割引の条件は、あくまでも過去一年に6回以上の請求となりますので、初年度には適用されないわけですね。
ただし、クラシックカードで条件を満たした後にゴールドカードへ切り替える場合は、この割引は適用されます。
Amazonカードを作るべき人
あくまでも目安ですが、Amazonカードを利用してメリットがあるケースについて図にまとめます。

基本的に、アマゾンで買い物することが比較的多く、かつプライム特典を使用したいのであればゴールドカードがお得になります。
そうでない場合、年に1回以上アマゾンで買い物する場合は、年会費無料でポイント還元が少し高くなるクラシックカードになるかと思います。
アマゾン専用カードにしてしまう(?)
これまで述べてきたように、Amazonカードのメリットは、アマゾンで買い物した場合のポイント還元と、ゴールドカードのプライム特典となります。
これらを除けば、通常のクレジットカードと大差ないスペックとなっています。
また、ゴールドカードで割引を適用する場合、リボ払い専用カードになってしまうため、月の利用金額に注意しなければならないという面倒な点もあります。
こういったことから、Amazonカード(特にリボ払いにしたゴールドカード)は、アマゾンでの買い物専用にしてしまうのも手ではないかと思います。